短編小説 「オッド・アイ」 第13話 最終回

 電話を切ったあと、ルイーザさんにこう言われた。「なるほどね。夏休みに彼女作ったのね。」「あははは。」「図星でしょ。」「でも、よかったじゃない。マリアも応援してくれてるみたいだし。」「ええ、まあ。」まいったな。ルイーザさんにもばれてしまった。「というわけだから、3人さん、あきらめないといけないわね。」「えっ?何ですか?」こいつら、全然、わかってなかったんか。もっと、勉強しろよ。「さあ、なんのこと…

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短編小説 「オッド・アイ」 第12話

 翌日、やっぱり、遅い朝、姉のマリアは、オレに抱き着いて寝てた。確かに暖かい・・・というより、暑いわ。夕方、マリアとオレは、一緒にバルへ向かった。歩いてすぐなはずだ。「そこのあんた。」オレは誰かに呼び止められた。「ほっときなよ。」マリアはそう言ったが、オレは気になった。「オレか?」「そう、あんただ。」「レイ、行こうよ。」「ちょっと、待って。」「あんた、オッドアイだね。」こんな遠いところからよくわ…

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短編小説 「オッド・アイ」 第11話

 それからはずっと、来るようになった。そうなると、研究室はもぬけの殻なんじゃないかな。オレが思った通りで、ついには、ロドリゲス先生まで、ここに来た。「こんなところにスペイン料理店、あったんですね。」「ああ、スペイン語の先生?ですか?私、店主のルイーザです。」「久しぶりにスペイン料理にありつけます。じゃ、パエリアを。」「わかりました、少々お待ちくださいね。」「レイはここでバイトしてるのかね?」「は…

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