フリーライフ 第9話

 確かにあまりに突然過ぎる。私は瑠璃さんに、今度おとうさんと話をするまで、家にいるようにお願いした。彼女はものすごく悲しそうな顔していたが、私の言うことを聞いてくれた。「おかあさん、今日は突然ですみませんでした。この次、おとうさんにお会いさせて頂いたときに正式にお願いします。」「それまで、無茶はしないと約束します。」瑠璃さんは名残惜しそうに私の手を握ったままだったが、もう少しの辛抱だからとわかっ…

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フリーライフ 第8話

 翌日、いつものように、朝、ランニングをしたあと、シャワーを浴びてコーヒーを飲んでいるときに玄関のベルが鳴った。こんな朝に誰だろうと思ったら、瑠璃さんだった。「今日は会社では?」「お休みを頂きました。突然、来てしまって、ご迷惑ではなかったですか?」「いいえ、そんなことないですよ。どうぞ、入って下さい。」昨日のうちにアドレス等の交換をしていたので、ネットのマップで調べたんだろう。会いたくて仕方がな…

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フリーライフ 第7話

「改めまして、近藤と言います。よろしく。」「私は高木です。よろしくお願いします。」近藤さんは、定年退職してアルバイトを週3日しているとのことだった。サックスは一度吹いてみたいと思っていたので、一大決心して通うことにしたとのことだった。「で、高木さんは?」「私も同じですよ。一度、吹いてみたかったんです。」「失礼ですが、お仕事は?」「無職です。」「世間で言うところの、ニートということ?」「いえ、ちゃ…

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