変わりゆく未来 第1話

「いったいどうなっているんだ?」 私はやはり混乱している。そりゃ、そうだ。起こるはずもないことが、現実に起こっているのだから。この世界で、今まで絶対に起こったことはないだろうし、私もそんなん、見たこともないし、聞いたこともない。あり得ない、あり得ない。でも、私が感じていることは、見ていることは、いったい何なんだ? 多分、他人から見た私は、気の弱いヤツに見えているのだろう。確かにその通りなのだ。あ…

続きを読む

変わりゆく未来 第2話

 突然、カバンから何やら音が流れた。これは、着信音?確かにスマホからだった。が、どうやって出ればいいのかわからない。あたふたしていたら、切れてしまった。誰からだったのか?すぐさま着信音が。無理だ。どうやって取ればいいのかわからない。どこか指が触れたのか、声が聞こえた。さっきの中学生だ。「もしもし、家についた?」「いや、まださっきの駅のベンチ。」「マジかよ。」「自分の名前がタケダということがわかっ…

続きを読む

変わりゆく未来 第3話

 確かに妹はうざいかもしれない。いちいち、突っ込んでくる。たまらん。食事中、ずっとテレビがついていた。その中で、1つの事件をニュースが報道された。「○×電鉄の車内で、会社員、高橋和夫さん42歳が突然倒れ、救急車で運ばれましたが、死亡が確認されました。そばにいた乗客の話によると、高橋さんは一度倒れましたが、すぐに回復し、問題なさそうに思われましたが、二度目に倒れた時には意識は戻らなかったとのことで…

続きを読む

変わりゆく未来 第4話

 父親の顔、そう、武田貴洋だ。私が中学の時の同級生だったヤツだ。だから、今の私は武田洋なのか。おいおい、なんてこった。おまえの息子になってしまったのか! ユミの簡略化した説明を聞いて、「ヒロシ大丈夫なのか?おとうさんはわかるのか?」「ごめんなさい。全然、覚えてないんだ。」「明日、ちゃんと病院行って検査してもらわないといけないな。でも、どうして?」「ボクにもわからないんだ。突然、すべてが飛んでしま…

続きを読む

変わりゆく未来 第5話

 だけど、この部屋を一人で独占か。いいなあ。武田の稼ぎは結構いいのかも知れないなあ。さすがに、パソコンは個人使用という訳ではないらしい。とりあえず、スマホだけでいいという世代なのだろう。だけど、○フォンだなんて、贅沢なヤツだ。使い方はまだまだ初心者だけど、金額が高いのは知っている。よく、こんなん買ってあげたもんだ。まあ、自分が使うのだから、いいということにしょう。「おにいちゃん、ご飯食べよう。」…

続きを読む