人なんか嫌いだ! 第16話

「以前、素敵なところを見つけたって言ってましたよね。すごくその場所が見たくなって。」「そうなの?ここからでもちょっとあるよ。」「はい、大丈夫です。ちゃんと、準備してきました。」確かに充分そうな装備を持ってる。なら、行ってみますか。「了解、いきますか?でも、その前に腹ごしらえしましょう。」「もしかして、あのトマトですか?」「はい、どうぞ。」「うれし~です。ありがとうございます。」ボクらは、2個づつ…

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人なんか嫌いだ! 第17話

 しばらくして、ロッキーが来た。ミキさんがコーヒーを手に入れたらしい。一緒に飲まないかとの誘いだ。ボクは、ロッキーと一緒に向かった。愛子さんのコーヒー、おいしかったなあ。そんなことを思い出しながら進んでいくと・・・「えっ、来てたの?」「はい、一緒にコーヒーでもと思って。」「てっきり、ミキさんがコーヒーを仕入れたのかと思いましたよ。」「ちょっと、びっくりさせてあげようと思ってね。えへへ。」「してや…

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人なんか嫌いだ! 第18話

 それから、1ヶ月、なんとか、ツリーハウスは完成した。これからはこの家で寝泊まりできる。割と広いし、部屋も客部屋も用意できているから、誰が泊まりにきても、大丈夫だ。「愛子さん、ありがとうございました。」「いえいえ、たいして役に立っていたかどうか。」「そんなことないですよ。助かりました。」「そうであれば、よかったです。」「また、遊びに来たときは、客間もあるし、どうぞ寄って下さいね。」「あの、お願い…

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人なんか嫌いだ! 第19話

 とにかく、こんな恰好のままでは、街中ではルンペンみたいだし、あの駐在さんのところでお願いするしかないな。ボクはとりあえず、駐在さんちへいくことにした。でも、気が重い。愛子さんに会って、どう言えばいいのか?それを考えると、足が進まない。たいてい、1日ちょっとでいける道を2日もかけてしまった。「こんにちわ。」「おお、久しぶりだな。何かあったか?」「いえ、今回は救助の件ではないです。ちょっと、お願い…

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人なんか嫌いだ! 第20話

 ようやく、立ち直ってきた頃、ロッキーがきた。ボクを連れていきたいようだったが、ボクは誰にも会いたくない。ロッキーはあきらめて、帰っていった。その2日後、ボクの家に愛子さんが現れた。「今日は逃げないでね。」「あ、はい。」「あなたの本心を聞きたいの。それが聞けるまで帰らないわ。」 突然のことで、言葉にならない。でも、ボクなりに勇気を振り絞って話をすることにした。「ボクは君のように、自分の気持ちをス…

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