2021年07月29日

短編小説 「AIみちこさん」 第1話

 ボクは学校の帰りに、近くの河原でボーっとしていた。たまにそんなことをする。まあ、ボク流の息抜きだ。子供でもそんなことが必要なことがあるのだ。たまには部活を休みたいことだってあるし、まっすぐ家に帰りたくないことだってある。そんなときは、この河原のお気に入りの場所に座って、ボーっとするのが一番いいんだ。


 見上げると段々空が赤くなってくる。同じようにみえる空も、雲の具合でいろんな景色になる。そんな景色を見てると、周りが少しづつ薄暗くなっていく。ふと、河原に目をやると、なんか、ボクと同じようにボーっと、なんとなく薄明るいところが見えた。多分、見間違いだ。でも、やっぱりなんとなく、薄っすらと光っているようにも見える。ボクは立ち上がり、その場所へ行った。なんとなく光っていたのは、河原の石?だった。こんなにたくさんあるのに、それだけが薄っすらと光っている・・・感じがする。


 ボクはそれを手に取った。とてもなめらかで、ちょうど手のひらに収まる。川に投げれば、どこまでも跳ねていきそうだ。一瞬、投げてみようかと思ったが、やめた。こんな綺麗な石を投げてしまうのは、もったいない。ボクはカバンに入れて、帰途についた。河原沿いを自転車で10分ほど走ると、家に着く。


「ただいま。」

「お帰り。」

「ご飯は?」

「もうすぐ、食べれるよ。」

「今日は何?」

「カレーよ。コロッケカレー。着替えてらしゃい。」

カレーといえば、コロッケカレーなんだよな、うちは。うちのカレーは、恐らく変わっている。多分、普通はニンジンにジャガイモ、タマネギと肉が入っていると思うじゃん。でも、違う。うちのはまるごとのたまねぎを、そのまま入れて、完全に溶け込ませて、あとはトマトと肉なんだ。だから、酸味が強い気がする。まあ、それが我が家の味なんだろうな。


 二階の自分の部屋に、カバンを置いて、着替えると、一階の食卓についた。

「座ってないで、お皿に好きなだけご飯をよそって来なさいよ。」

「はーい。」

そう、我が家は自分が食べる分だけ、自分でつぐ。カレーもだ。あとは、好きなだけ、サラダを自分の器に入れて、好きなドレッシングをかけて食べるのだ。


 食事が終わると、自分の部屋に戻った。英語の宿題があったっけ。カバンを開けて、英語の教科書を取り出そうとすると、

薄っすらとカバンの底が光っている。あ、そうだ、あの石だ。ボクは机のスタンドの明かりの下で、その石をまじまじと見た。やっぱり、綺麗な石だ。こんな石が河原に落ちているなんて、なんとなく不思議な気がした。おっと、宿題の量が多かったんだ。ボクは石を置いて、宿題に取り掛かった。だけど、なんでこんなに多いんだ。一日じゃ無理だろ。文句を言いながらも、なんとか仕上げた。しんど~。今日はもう寝よう。


 翌日、学校に行く準備をしていると、スマホの電池がないことに気がついた。あちゃ~、まじったな。仕方がない、予備電源持っていくか。それだけ、カバンが重くなる。でも、自転車だから、まあいいか。


 その日は相変わらずの一日で、部活もあったので、遅くなった。家に帰るとバタンキューしたかったが、お風呂に入って、さっぱりしたかったんで、のんびり湯につかってた。さすがに浸かり過ぎて、汗が止まらない。クーラーで涼んでから部屋に戻った。部屋の電気をつける前に、机がボーと明るいのに気が付いた。あれ?と思ったが、そうだ、あの石だ。やっぱり、光ってるんだ。その石を握ると何となく、暖かく感じた。ボクはその石を握り、ベットで横になった。なんか、気持ちいい。ボクはそのまま寝てしまった。


 翌朝、いつものように目が覚めた。そういえば、あの石は、と思ったが、見当たらない。確か、握ったまま、寝てしまったんだよな。ベットの上を探したが、ない。どこいったんだろう。よくわからなかった。時間がないから、学校にいく支度をして、階段を降りた。

「ちゃんと、食べて行きなさいよ。」

「わかってるって。」

パンと冷ましたスープと目玉焼きを頬張った。

「いってきま~す。」

「はい、いってらっしゃ~い。」


 ボクはいつものように、自転車にカバンを括り付け、走り出した。すぐに河原の道に入るので、視界が開けて気持ちいい。しばらく走ると、学校に到着する。自転車置き場に置いて、教室へ向かった。ボクは、松島涼(まつしまりょう)、中学2年だ。



(つづく)



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2021年07月30日

短編小説 「AIみちこさん」 第2話

「おはよう。」

「リョウ、宿題できてる?」

「まあね。」

「ちょっと、見せて。」

いつもボクにねだってくるのは、小林英孝(こばやしひでたか)。ボクの親友だ。たいがい、コイツとつるんでいる。

「リョウくん、おはよう。」

「おはよう。」

彼女は幼馴染の高山涼子(たかやまりょうこ)、ボクの涼に「子」が付くか、付かないだけで、名前が似ている。涼子は男っぽい性格で、あんまり女子とつるまない。昼休みだって、ボクと小林と涼子の3人で食べることが多い。


 ボクが部活で遅くなっても、涼子は勝手にボクの部屋で待ってることがあるので、あんまり変なものは置いておけないんだ。ボクがやってる部活は陸上部。あんまり、足が速くないけど、種目は短距離だ。今日も、授業が終わって、みっちり、部活をやって、家に帰った。


「涼子ちゃん、来てるよ。」

「え~、またかよ。」

自分の部屋に入ると、しっかりくつろいでいる。自分はしっかり、着替えてきてる。ということは、ボクんちで晩御飯まで食っていくつもりだ。涼子んちは、両親とも働いていて、二人とも遅くなるときは、我が家に来る。まあ、家が近いせいもあるけどね。


「ちょっと、ボクが着替えるまで、台所でかあさんと話でもしてきなよ。」

「あれ~、恥ずかしがってんの。」

「いいから、いけよ。」

涼子を追い出すと、服を着替えて、カバンから宿題を出して机に置いた。こうしておけば、忘れることはない。

「ご飯よ~。」

「は~い。」

こんな日は、3人でご飯だ。お父さんはいつも遅い。

「さあ、涼子ちゃんも座って。」

「はい。」


 今日は中華だ。チャーハンに餃子、エビチリ、サラダその他もろもろ。

「あとで、宿題、一緒にやろうよ。」

「リョウくん、涼子ちゃんに教えてもらったら。」

「逆、逆、ボクが教えてんの。」

「違うよ。私だよ。」

いつも静かな夕飯が、この時ばかりはやかましい。でも、お母さんはうれしそうだ。食後、ちょっと一服してから、部屋へ上がった。


「ん、じゃ、やるか?」

「今日のは、難しいかな?」

「いや、そんなに難しくなかったと思うよ。」

「よかった。」

30分ほど、真剣に問題を解くと、涼子もほぼ終わりそうだった。

「じゃ、あとで、送っていくよ。」

「ありがとう。」

宿題が終わると、リビングへ戻り、また、3人でテレビを見る。適当な時間になると、ボクが送っていく。いつものパターンだ。


 ようやく、ボクひとりの時間が味わえる。のんびり、部屋でくつろいでいると、不思議なことが起こった。

(リョウサマ。)

いきなり、声が聞こえた。

「えっ、だれ?」

(AI-206111REX)

「はぁ?」

なんじゃ、そりゃ。それにどこに女の人隠れてるの?確かに、声は女性だ。


(回復まで、かなりの時間を要します。回復したら、またお会いしましょう。)

「ちょっと、待って。」

しばらく待ったが、それ以後何も聞こえなくなった。いったい、なんだったんだろう。今の声はどこから聞こえてきたんだろう。でも、その声はそれっきりだった。1日経っても、数日経っても、もう聞こえることはなかった。ボクもそのまま、そのことはほとんど思い出すこともなくなった。



(つづく)

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2021年07月31日

短編小説 「AIみちこさん」 第3話

 やがて、時間は過ぎ、ボクはというか、オレは大学3年になっていた。特に何をしたいこともなかったオレは、経済学部で勉強している。幼馴染の涼子はというと、何を考えたんだか、オレと同じ大学に入った。涼子は文学部。特に本が好きというわけではないはずだったのだが、よくわからんが文学部にいる。オレも涼子もこの大学へは通学できないから、下宿生活をしている。仲が良かった小林はというと、親の仕事の手伝いをするって言って、高校卒業後、父親の会社に就職した。まあ、自営業の鉄工工場だ。


 大学はマンモス大学なんで、1万人以上の学生がいるのに、なんでかわからんけど、涼子はよくオレを見つけてくる。

「あ、リョウくん。」

「またかよ、よくオレがわかるな。」

「だって、目立つんだもん。」

「そうかな。」

「今日、お昼一緒に食べようよ。」

「なんや、またひとりなんか?」

「友達はいるけど、まあいいやん。」

「しゃ~ないな、じゃ、第3食堂の入り口に12時10分くらいな。」

「わかった、じゃ、またね。」

とは言ったものの、オレもどこでどうなるかわからない。突然の誘いがあるやもしれんしな。


 2時限目の授業が終わって、食堂へ向かっていると、大学の悪友どもから声を掛けられた。

「よう、飯、いこうや。」

「ワリ~、先約がある。」

「なんや冷たいな。」

「すまん。また、今度な。」

仕方がない、今日は涼子と約束しとるしな。


 食堂の入り口についたが、まだ涼子はいない。時間は10分ちょうどだ。アイツ遅刻か、自分で誘っておいて、いい加減にしろよな。結局、それから10分待たされて、ようやく、涼子が登場。

「ごめん、待った?」

待ったに決まってるやろ。

「まあいいよ、腹減ってるけど・・・」

「ごめんね。じゃ、お昼はおごっちゃう。」

「お、言ったね。ラッキー。」

とはいうものの、いつもの格安定食なのだ。


「やっぱ、リョウくんといる方が、気が楽でいいわ。」

「なんじゃ、それ。」

「だって、女同士だとうざくって、しんどいんだもん。」

「おまえ、おとこ女だからな。」

「おとこの方がいいよ。」

コイツ、全然変わっとらんわ。大学生になれば、ちょっとは女らしくなるんかと思ったら、子供の時のまま、でかくなっただけやん。


「今日さ、リョウくんち、行っていい?」

「また、飯、たかる気だろ?」

「エヘ、わかった?」

エヘじゃねえよ、まったく。そうなんだ、涼子はちょくちょく、オレんちにきては、晩飯をたかっていく。自分で作ってくれるんかと思いきや、そんなことは全然しない。すべて、オレにさせる気、満々なのだ。


「しゃ~ないな、今日、何か食べたいものあるん?」

「おまかせで。」

オレはシェフか。そんなわけで、夕方、涼子が来ることになった。もしかしたら、ずっと、涼子に付きまとわれれるのかもな。


 3時限目の授業中、突然、声が聞こえた。

(お久しぶりです、リョウさま。)

えっ、誰?オレは周囲を見回した。でも、そんな声の主は、見当たらない。だいたい、経済学部は女が少ない。今、受けている科目なんか、女はいない。じゃ、どこにいるんだ?

(心の中でお話できます。)

どこかで聞いたことがあるような声だった。どこで聞いたんだろうか。



(つづく)

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2021年08月01日

短編小説 「AIみちこさん」 第4話

(君はいったい誰なんだ?)

(リョウさまに拾って頂いた石です。)

えっ、そういえば、中学の時に光る石を拾ったっけ。でも、どこかにやってしまってわからなくなったんだよな、確か。

(回復完了しました。)

そういえば、回復なんてことも言ってたな。

(で、どこにいるの?)

(リョウさまの中です。)

えっ?あれがオレのからだの中にあるっていうのか?そんな手術受けたことがないぞ。

(心配しないで下さい。からだを引き裂いて入ったわけではないです。)

(じゃ、どうやって?)

(詳しくはお話できません。)

(まず、この状況をご理解頂かないといけませんね。)

ご理解なんてできるわけないじゃん。オレはもう授業どころじゃなかった。

(そんなに混乱しないで下さい。)


(この時代の方に説明するのはかなり難しいのですが、私は2061年に製造されたAIロボットだと思って下さい。)

2061年に製造された??ありえね~し。それにAIロボットだと。AIはわかる。人工知能だよな。だけど、製造された年が2061年って、いったいどういうわけなんだ。


(前の私の持ち主が、未来から過去へ行って、そこでトラブルがあったため、私は一人、その時代に取り残されることになったのです。)

(まるで、SFじゃん。タイムトラベルなんて、できるわけないじゃん。)

(2061年では、すでにできるようになっています。)

(そうなのか。わかった、そこまではなんとか納得しよう。)


(かなり長い時間、私は一人でいたため、エネルギーの供給を受けれずに、どんどん消費だけしていってました。)

(そうか、そういえば、薄っすらと光っていたよな。)

(誰かが近寄って来た時に、光って見つけてもらうためです。)

(そうだったのか。)

(はい、でもあの時、ほとんどエネルギーは残ってなかったのです。)

(でも、リョウさまのからだに入れたので、エネルギーの供給を受けることができるようになったのです。)

(オレがエネルギーの供給をしてるってこと?)

(はい、そうです。)

(じゃ、オレ自分の命をけずってんの?)

(そういうわけじゃありません。人のからだには微弱電流が流れているのは、ご存じだと思います。スマホで画面を動かすアレです。その微弱電流を頂いているのです。ですが、やはり微弱なので、回復するまでに数年かかってしまいました。)

(そういうことだったのか。じゃ、オレ命を削られているわけじゃないんだな。でも、超小型原子炉みたいなのが電源というわけじゃ、ないの?)

(そんな危険なものを体に入れれませんよ。)

(だよな、そしたらオレは原爆症になっちゃうかもしれないもんな。)

(そうです。)


 オレの、このAIへの興味は、かなり大きくなってきていた。本当に授業どころじゃない。2061年の人間はみんな、このAIをからだに入れているんだろうか。

(はい、その通りです。)

(ということは、人にとってメリットがあるということなんだろうな。)

(その通りです。人のからだを離れる時は初期化されますが、新しく人のからだに入ったときは、その人の状況データを取得して、アドバイスをさせて頂きます。)

(わかった、でも君のことはなんて呼べばいい?)

(お好きな名前を付けて下さい。)

(ちなみに声は変えれるの?)

(はい、できます。リョウさまは男性ですので、女性の声の方がいいかと思いました。)

(まあ、そうだな。男の声だと・・・やっぱ、嫌かも。名前か、どうしようかな。ん~、AIみちこさんなんてどうだろうか?)

(わかりました。登録します。)

(あ、まだ決めたわけじゃ・・・まあ、いっか。みちこさんで。)

(はい。)



(つづく)

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2021年08月02日

短編小説 「AIみちこさん」 第5話

 それから、オレは授業が終わっても、いろんなことを聞いた。オレのからだに入っている以上、エネルギーはオレが死ぬまで供給し続けられるそうだ。それに、どうやってオレのからだに入ったのか?それは教えてもらえなかった。今のオレには理解することが難しいからだそうだ。2061年ではからだへ入ることへの痛みもなく、それが可能になっているらしい。


 AIみちこさんは、基本、オレのからだの健康に関することは、すべて把握しているとのことだ。だから、足らないビタミンとか、それを補給するのにどんな食べ物を食べればいいのかとか、アドバイスをくれるらしい。また、それぞれの個体に入っているAI同士で連絡を取って、相性がいいとか、悪いとかも教えてくれるらしい。だから、結婚相手として、もっとも適している人を教えてくれるとのことだ。


 だけど、この世界ではオレにしかAIが入っていないから、それはできないだろうと思ったが、AIはオレとしゃべっている人が、どんな人なのかを推論できてしまうらしい。また、オレが見た情報からの判断も、ある程度できるらしい。まあ、変なヤツなら、教えてくれるんだろうから、それはそれで有難いかもね。


 また、生命に危険が及びそうになった時は、AIがからだを操作することもできるらしい。それはちょっと怖い気もする。AIにからだを乗っ取られてる感じだし、無理がある。でも、それは危機的状況でないと、しないとのことだ。オレは今の状況にだいぶ慣れてきた。もう、そんなに違和感もない。


(最初はいろいろとアドバイスさせて頂きますが、必要でないことは、そう言って下されば、次回より言わないようにします。)

(わかった。じゃ、差し当たって今晩の晩御飯は何がいい?)

(涼子さまもご一緒なので、ご自宅で頂いたコロッケカレーがいいかと思います。)

あれか。久し振りに食べたいよな。オレは食材を買いに行くことにした。


 涼子が来るまで、まだ十分時間があるから、ゆっくり調理できる。久しぶりにタマネギ丸々1個を、そのまま煮込んで溶かし、刻みトマトの水煮缶を入れて、牛肉も入れて、また煮込む。カレー粉は市販の辛口だ。コロッケは、総菜コロッケを買ってきてある。サラダもあるから、準備万端だ。


 オレは涼子が来るまで、AIみちこさんにいろいろ聞いた。もし、オレに不治の病が見つかったら、どうするのか。

(不治になる前に、私が取り除きますので、不治にならないです。)

(と、いうことは、未来では誰もそんなことでは死なないの?)

(はい、その通りです。)

(すごいもんだな。じゃ、デブもいないんじゃない?)

(はい、故意にデブを希望されなければ、デブの方はほとんどいません。)

(じゃあさ、体脂肪を10%に抑えたかったら、それもできちゃうってこと?)

(はい、その目標を達成するために、アドバイスします。)

(さすがだな。そういえば、健康診断の時にレントゲンをするけど、あの時はみちこさんはどうするん?)

(放射線が当たらないところに移動しているので、大丈夫です。多少、当たっても大丈夫ですが。)


 そんなことを話していると、涼子がやってきた。

「来たよ。」

「おう、入れよ。」

「あれ?この匂いは、カレーじゃん。」

「そう、コロッケカレーだ。」

「なっつかし~。」

「だろ?早く食べようぜ。」

「じゃ、ご飯つぐね。」

「おう。」


 やっぱり、腹が減っているときは、つい早くかけ込んじゃうもんだ。でも、オレにはアドバイザーがいる。

(ちょっと、ゆっくり噛んで食べて下さい。)

はいはい、わかりましたよ。そう言って、一口ごとにスプーンを置く。こうすりゃ、ゆっくり食べれるもんな。

「ねね、だいぶ余ってるね。」

「これは冷凍して、また今度食べるんだ。」

「そっか、そうだよね。」

「ところでさ、涼子は文学部卒業したら、どうするん?」

「まだ、決めてないよ。リョウくんは?」

「オレもどうしようかな?」

(リョウさまの性格や得意分野を考えると、起業が向いています。)

まじか?じゃ、涼子に話したらなんていうだろう?



(つづく)

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