小説 「アレスグート」  第7話

 その夜のテレビでは、ばっちりオレの姿が映っていた。結構なニュースになってるでやんの。次の日、会社でもみんなから質問攻めにあった。おいおい、いつも一緒にいるだろ。いまさら、そんな質問せんでもええやんか。「治せるというのはデマやけど、健康状態は分かる」ということで納得してもらった。 そこへ連絡が入った。あの若いテレビ局のヤツだ。「場所は整いました。西都テレビの会議室です。○月○日の××時に来てもら…

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小説 「アレスグート」  第6話

 そんなオレの予感が的中することになってしまった。恵美とのデート中に見知らぬ男がつけてくる。恵美はまだ感づいていなが、間違いなくつけてくる。通りに面した明るい喫茶店に入って、ちょっと休憩したら、その男なんと大胆にもそばの席に座った。オレが知っていることに、気が付いていないようだ。 恵美とは他愛もない話をしていたが、その男、録音マイクをオンしたみたいだった。こいつはいったい何なんだ。知らないふりも…

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小説 「アレスグート」  第5話

「で、どうしてわかったんですか?」「いやいや、こればかりは企業秘密ですって。」「そんなこと、言わずに教えてほしいです。」「ほんまに無理ですって。」まあ、たいがい信じてもらえないしね。そんな話から始まっていろんな話をした。「で、そろそろ、教えてくれませんか?」「よっぽど、知りたいんだね。」「はい、お願いします。」「じゃ、手を出して。」 恵美の手を取って見ると、ああ、またやってしまった。全部見えた。…

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