フリーライフ 第6話

 私は相変わらず部屋に閉じこもった生活をしている。まったく、閉じこもっているわけではなく、朝のランニングと買い物などでは、当然外出する。だけど、相対的に言って、外出しない方だろうと思っている。割と金銭的には自由なおかげで、1日の起きている時間はどういうことをしようか、検討している。まあ、最近は何か楽器をやってみたいと思うようになってきた。  楽器・・・ピアノなんかはこのマンションに入れられない…

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フリーライフ 第5話

 ある日、私はほとんど現金を持たないのだが、たまに現金をおろしてこようと、通帳を取り出そうとしたが、どういうわけだかそこになかった。この部屋を自由に出入りできる人物は、私と斎藤さんだけだ。一応、念のため防犯カメラを確認すると、斎藤さんが持ち出しているのが映っていた。なんで?  次の掃除の日、私は彼女に聞いてみた。「通帳、返してもらっていいですか?」彼女は急に青ざめ、ビクッとして、震えていた。「…

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フリーライフ 第4話

 しかし、ひどい男もいるもんだ。自分の不満のはけ口なのか、弱い者をいじめる性格なのか、私にはわからないけど、旦那さんが変わるとは思えなかった。だが、2,3日して、彼女はうちに飛び込んできた。 「高木さん」「あれ、斎藤さん、いらっしゃい。」玄関のドアを閉めたとたん、へたりこんだ。「大丈夫?」スカートから見えた足には、青い痣があった。彼女の唇からは血が見えた。私は洗面台へ連れていき、絞ったタオルを…

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