小説 「アレスグート」  第1話

 大学を卒業して、両親がバタバタと亡くなって、いつの間にかオレ一人になってしまった。ややこしい相続手続きを済ませると、相続税もつかない、価値の少ない古い一戸建てと小さな敷地のみが残った。兄弟もいないし、親戚もない。本当に天涯孤独になってしまった。こんなことってあるんだなと人ごとのように思っていた。 まあ、なんとか生活していけるし、ややこしい親戚の付き合いもないし、親の面倒も見なくていいし、ちょっ…

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変わりゆく未来 第41話(最終回)

 みんなはにこやかに接してくれた。私はそれがうれしかった。そこへ、見たことのある青年が入ってきた。社長だ。「社長、遅いですよ。」「いや~、悪い、悪い。」「じゃ、改めて、かんぱ~い。」私はすぐさま、社長のもとへ。「初めまして、青木千鶴子です。よろしくお願いします。」「君が青木さんか。うわさは聞いているよ。」「社長、この子、凄すぎですよ。」「こんなにできる子、いませんよ。」「そんなことないです。」「…

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変わりゆく未来 第40話

 しまった、知美は小さいときからの幼馴染、確かにそれ以前だなんて、ありえない。「あ、私、用事あるから、帰るわね。元気そうでよかった。またね。」そう言って、カズちゃんは帰った。そのほうがよかった。追及されるのは、私だけでいい。「千鶴子、いったい今の人は誰なの?」「ちょっと前に東北へ行ったでしょ。あの時に知り合って、よくしてもらったのよ。」「でも、ナオって呼んでたわ、どういうこと?」「その時、私が偽…

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