人なんか嫌いだ! 第12話

 ある日、ボクは不思議な体験をした。特に変わった様子はなく、いつものような日だった。ボクはのんびり、夕日を見つめて、美味しい果物を食べていた。風景はさほど変わってはいないのだけど、なんとなく、違和感を感じた。いったい、何なんだろうか? ああ、そっか、ボクから見える風景の左側の平地にいきなりたき火らしき煙が見えたんだ。いままでなかったのになんでだろう。ちょっと、興味があったので、そこまで行ってみる…

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人なんか嫌いだ! 第11話

 どれくらい経ったのかわからないけど、ボクは目が覚めた。からだは動かない。多分、猟銃で撃たれたんだろう。でも血は止まっていた。植物がボクの血を止めてくれたみたいだった。恐らく、猟師はボクを見て、ほったらかしで、帰ってしまったのだろう。そのまましとけば、死んで土に帰るか、肉食の動物たちに処理されるか、いずれにせよ、ボクの後始末は自然に任せたのだろう。 猟師は責任逃れをしたのだ。だが、ボクは死なずに…

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人なんか嫌いだ! 第10話

「しばらく、うちのロッキーがいなくなったと思ったら、あなたのところにいたのね。」そうだったのか。合点がいった。「あなたの犬でしたか。ありがとうございます。命拾いしました。」「どうやらそのようね。ロッキーは怪我をしている動物を見かけると元気になるまで、ずっとそばにいるのよ。」「あなたが飼い主なんですね。すごく慣れている気がしていました。」「ところで、あなた、ひとりで暮らしているの?」「はい、ボクは…

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